ハノイのホアンキエム湖畔で、日本人とベトナム人が混成チームを組みタスキを繋ぐ光景。「ベトナム絆駅伝」という名のこの取り組みは、2019年を最後に開催が途絶えていました。それが2027年、プレ大会という形でハノイに戻ってきます。
2019年まで、ハノイで開催されていた駅伝
ハノイの中心部に位置するホアンキエム湖は、観光客だけでなく地元市民の憩いの場としても知られています。この湖の周回コースを舞台に、かつて「ベトナム絆駅伝」という国際交流イベントが開催されていたことをご存知でしょうか。
日本人とベトナム人が同じチームに入り、タスキを繋ぎながら湖畔を走る。単独の記録を競うマラソンとは異なり、駅伝という形式そのものが「一人では完結しない」という性質を持っています。次の走者に託し、託されるという反復の中に、この取り組みの狙いがあったと思います。2019年までに複数回開催され、一定の広がりを見せていたこのイベントは、多くの参加者と関係者の手によって支えられてきました。
一時休止を経て、2027年に再開
その後、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、本イベントは開催を見合わせることとなりました。当時を知る関係者にとっても、これは不可抗力による一時的な措置であり、取り組みそのものの意義が失われたわけではありませんでした。
そして今、2027年にプレ大会という形での再開が予定されているようです。本大会は2028年、日本とベトナムの外交関係樹立55周年という節目の年に位置づけられており、2027年のプレ大会はその前段階として企画されているものです。休止から数年を経て、同じホアンキエム湖畔に、再びタスキを繋ぐ光景が戻ってくることになります。

文化・対話に続く、交流事業の広がり
日越間の交流事業は、これまでも様々な形で積み重ねられてきました。音楽を通じたコンサート形式の催し、対話を軸としたフォーラム形式の催し——そうした取り組みの延長線上に、スポーツを通じた交流というもう一つの柱が加わろうとしています。
私自身、長年現地でこうした日越間の事業や交流の現場に関わってきた立場から見ると、単発のイベントとして消費されるのではなく、複数のチャネルが並行して積み重なっていくことにこそ意味があると感じています。一つの分野に依存するのではなく、文化・対話・スポーツといった複数の切り口が並走することで、日越間の関係はより厚みを持ったものになっていきます。
2027年のハノイへ
2027年のプレ大会は、あくまで本格再開に向けた第一歩という位置づけになるそうです。2019年までの実績を踏まえながら、どのような形で再スタートを切るのか、現時点ではまだ詳細が固まっていない部分も多いようです。
続報については、今後の進捗を踏まえて改めてお伝えしていきたいと思います。
