私事ですが、本日は台風直撃の東京のホテル内にてこの記事をしたためています。外出も出来ないためですが、今回の一時帰国中にお会いした方々からのお話を伺って思うところを書き留めました。
かつてベトナムは、安価な労働力を求める「生産拠点」に過ぎませんでした。しかし現在、この国は日本で培ったブランドや技術という資産を、爆発的な成長通貨へと変換する「第二の創業市場」へと変貌を遂げています。ここで重要になるのは、ドメスティックな思考から脱却し、連結B/S(貸借対照表)全体を俯瞰するポートフォリオ経営への転換です。
縮小する国内市場、円安、低金利。日本で「円」を保持し続けることは、相対的な資産価値の目減りを受け入れることと同義です。一方で、市場の黎明期からこの地を見守ってきた我々の目には、稼いだドンを日本に戻して国内の赤字補填に充てるのではなく、現地の成長セクターへ再投資し続けることで、数倍、数十倍の資産価値を生み出している企業の姿が鮮明に映っています。
その象徴が、ホーチミン市の中心に位置する「サイゴン高島屋」です。彼らは単なる百貨店ビジネスを展開しているのではありません。ベトナムの富裕層・中間層における「信頼とステータス」の象徴という「場」を構築し、そこから得た利益をさらなる不動産開発や周辺事業へと投下し続けています。「ベトナムという成長エンジンにガソリンを注ぎ続ける」ことで、企業価値を最大化させているのです。
我々KPCが展開する「JPP(ジャパン・プレミアム・プラットフォーム)」も、この思想を具現化したものです。高島屋という最高峰の「場」と連動し、貴社のプロダクトを単なる消費財から「プレミアム資産」へと引き上げる。それは、5年後、10年後の勝者となるための布石に他なりません。
2026年、ベトナムの中間層は購買力が跳ね上がる「所得の壁」を突破しようとしています。日本を「守りの拠点」、ベトナムを「攻めの資産増殖拠点」とする。貴社の技術とベトナムのエネルギーが掛け合わさる時、真のグローバル・プレイヤーへの脱皮が始まります。
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